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GalaxyZ Fold7はメイン機にして大丈夫?1ヶ月使った感想まとめ【評論家徹底解説】

ガジェット評論家兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、最新の折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」をメイン機として daily use することに、期待と同時に大きな不安を感じているのではないでしょうか。

引用 : Samsung HP

私も過去のモデル、特にGalaxy Z Fold5を試した際に、中央の折り目のシワや、長年慣れ親しんだiOSとは異なるAndroid OSの操作感に馴染めず、わずか1ヶ月で手放した経験があります。だからこそ、高価な買い物に踏み切れないその気持ちは、痛いほどよくわかります。

しかし、結論から言うと、このGalaxy Z Fold7は過去のモデルとは一線を画す、まさに「覚醒した」一台です。今回、幸運にも発売前の最終試作機に近いモデルを1ヶ月間じっくりと試用する機会を得ました。

そこで見えてきたのは、ネガティブな評判を覆すほどの圧倒的な進化と、それでもなお残るいくつかの「妥協点」です。このレビューでは、良い点も悪い点も、一切の忖度なく、ジャーナリストの視点から徹底的に解説していきます。

この記事を読み終える頃には、あなたがGalaxy Z Fold7をメイン機にすべきかどうかの疑問が、確信に変わっているはずです。

記事のポイント
  • 常識を覆す圧倒的な薄さと軽さ
  • 妥協なき2億画素カメラとPC化機能
  • 知っておくべき価格といくつかの犠牲
  • メイン機としての可能性と最終結論
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Galaxy Z Fold7をメイン機にする前に知るべき悪いところ・気になるところ

どんなに革新的な製品にも、必ずトレードオフは存在します。Galaxy Z Fold7も例外ではありません。特に、メインのスマートフォンとして毎日使うことを考えるなら、購入前にネガティブな側面を正確に理解しておくことが不可欠です。ここでは、私が1ヶ月間使って感じた「悪いところ」や「気になるところ」を正直にお伝えします。

引用 : Samsung HP

Galaxy Z Fold7の最大の壁、26万円超えという価格設定

まず、誰もが最初に直面する最大のハードルは、その価格でしょう。今回発表されたGalaxy Z Fold7の国内価格は、最も安価な256GBモデルで265,750円からとなっています。ストレージを1TBに増やすと、その価格は32万円台にまで跳ね上がります。

これはもはや、スマートフォンの価格帯を完全に超越しています。冷静に考えてみましょう。26万円という予算があれば、高性能なスマートフォン(例えばiPhone 16 ProやGoogle Pixel 9 Pro)と、11インチクラスのタブレット(iPad Airなど)、さらに言えばエントリークラスのノートパソコン(MacBook Airなど)をそれぞれ購入しても、お釣りがくる可能性があります。

製品カテゴリ モデル例 参考価格
スマートフォン iPhone 16 Pro (256GB) 約180,000円
タブレット iPad Air 11インチ (128GB) 約98,800円
合計 約278,800円

もちろん、それぞれのデバイスを専門的に使った方が、パフォーマンスが高いのは言うまでもありません。動画編集ならノートパソコン、大画面でのコンテンツ消費ならタブレットが最適です。Galaxy Z Fold7は、これら全てを1台でこなそうとする野心的なデバイスですが、裏を返せば「すべての面で中途半端」と感じる瞬間があるのも事実です。

この価格に見合うだけの価値を、あなたが「1台に集約できる利便性」に見出せるかどうかが、最初の大きな分かれ道になります。

Galaxy Z Fold7で退化した?メインディスプレイのパンチホールカメラ

前作のGalaxy Z Fold5ユーザーや、ガジェットに詳しい方なら、メインディスプレイを開いた瞬間に「おや?」と思うかもしれません。そう、前作ではディスプレイ下に隠されていた「アンダーディスプレイカメラ(UDC)」が廃止され、今作では画面左側にくっきりとしたパンチホール型のインカメラが配置されたのです。

全画面表示で動画を観たり、ゲームをプレイしたりする際に、この黒い円が視界の隅に入ってくるのは、正直なところ気になります。技術的に「退化」したように感じる方もいるでしょう。私も最初はそう思いました。

しかし、これには明確な理由があります。前作のUDCは、画質がわずか400万画素(4MP)しかなく、ビデオ会議などで使用するには明らかに力不足でした。ディスプレイ下のカメラという先進性はあったものの、実用性には乏しかったのです。

それに対し、Galaxy Z Fold7では**1000万画素(10MP)**の高画質なカメラを採用しました。これにより、ビデオ通話の品質は劇的に向上しています。Samsungは、未来的な技術よりも、現在のユーザー体験と実用性を優先したというわけです。

幸いなことに、YouTubeなどの動画視聴アプリでは、設定でカメラ領域に黒帯を表示させてパンチホールを隠すことも可能です。とはいえ、せっかくの大画面を少し狭めてしまうことになるため、この仕様変更は一長一短と言えるでしょう。

Galaxy Z Fold7の薄型化の代償、Sペン非対応という大きな決断

Galaxy Foldシリーズの魅力の一つは、大画面を活かしたSペンによる手書き入力でした。しかし、今回のGalaxy Z Fold7は、その伝統を断ち切るという大きな決断を下しました。つまり、Sペンには一切対応していません

これは、8.9mmという驚異的な薄さを実現するための、大きな犠牲です。Sペンに対応するためには、ペン先からの圧力を検知する「デジタイザー」という部品をディスプレイ下に内蔵する必要がありますが、これが本体の厚みを増す原因となっていました。

手帳のように開いて、すぐにメモを取る。そんな使い方を想定していたユーザーにとっては、これは致命的な欠点となり得ます。Samsungは「薄さ・軽さ」という、より多くのユーザーに響く価値を優先した形です。Sペンによるクリエイティブな作業を重視する方は、過去のモデルを検討するか、他のデバイスとの併用を考える必要があります。

Galaxy Z Fold7の永遠の課題、折り目のシワはどこまで改善されたか

「折りたたみスマホって、真ん中のシワが気になるんでしょ?」これは、私が最もよく受ける質問の一つです。あなたも、過去のFold5で気になった点として挙げていましたね。

結論から言うと、Galaxy Z Fold7でも折り目のシワは完全には無くなっていません。画面を消灯した状態や、斜めから光を当てて見ると、中央に一本の線が走っているのがはっきりと認識できます。

しかし、前作と比較すれば、そのシワは確実に浅く、目立たなくなっています。新しいヒンジ構造と、より柔軟性の高い超薄型ガラス(UTG)の採用により、折り目がより滑らかになりました。実際に正面から画面を点灯させて動画を見たり、ウェブサイトを閲覧したりしている最中は、ほとんど気にならないレベルにまで到達した、というのが私の正直な感想です。

ただし、指で画面をスワイプすると、中央部分でわずかな凹凸を感じることはあります。この感覚的な部分にどこまで許容できるかは、個人差が大きいでしょう。可能であれば、購入前に一度実機に触れて、この「シワの感触」を確かめてみることを強くお勧めします。

Galaxy Z Fold7のカメラの出っ張り と設置時のガタつき問題

驚異的な薄さを手に入れた一方で、物理的に小さくすることが難しいのがカメラユニットです。Galaxy Z Fold7は、背面に2億画素という非常に高性能なカメラを搭載した結果、カメラ部分がかなり大胆に出っ張っています。

このデザインがもたらす実用上の問題は、机などの平らな場所に置いた際のガタつきです。特に開いた状態で画面の左側をタップすると、カタカタと本体が揺れてしまい、少しストレスを感じます。閉じた状態でも同様で、そのガタつきは一般的なスマートフォンよりも大きいと言えます。

ただし、これは多くのユーザーにとって、それほど大きな問題にはならないかもしれません。なぜなら、26万円もするこの高価なデバイスを、ケースなしの「裸」で使う人は少数派だからです。実際に私も、試用期間中はサードパーティ製のケースを装着していました。多くのケースはカメラユニットの高さをカバーするように設計されているため、装着すればこのガタつき問題はほぼ解消されます。

Galaxy Z Fold7の防塵性能(IP48)とヒンジの取り扱い

Galaxy Z Fold7は、「IPX8」という高いレベルの防水性能を備えています。これは、水深1.5mの真水に30分間沈めても耐えられるという規格で、雨の日やキッチン周りでも安心して使えます。

一方で、注意したいのが防塵性能です。等級は「IP4X」となっており、これは「直径1.0mm以上の大きさの固形物が内部に入らない」ことを意味します。つまり、それ以下の細かい砂や埃、金属粉などが内部に侵入する可能性はゼロではないということです。

特に、複雑な構造を持つヒンジ部分は、微細な塵が蓄積すると開閉のスムーズさに影響を与えたり、最悪の場合は故障の原因になったりするリスクが考えられます。ポケットの中が埃だらけになりがちな方や、砂浜、工事現場など粉塵の多い環境で頻繁に使用する方は、取り扱いに少し注意が必要かもしれません。

Galaxy Z Fold7は中途半端?スマホとタブレットのジレンマ

このデバイスの核心に迫る問題が、「一体これは何なのか?」という点です。

  • スマートフォンとして見るには: 重量は215gとiPhone 16 Pro Max(約221g)より軽くなりましたが、閉じた状態の厚みはまだ分厚く、横幅も狭いため、片手での文字入力には慣れが必要です。
  • タブレットとして見るには: 開いた状態のディスプレイは約7.6インチ。これはミニタブレットとしては十分な大きさですが、iPad mini(8.3インチ)や、一般的な11インチクラスのタブレットと比較すると、やはり画面サイズは小さいです。

一台で何でもこなせる万能選手である一方、どの分野においてもトップにはなれない「器用貧乏」な側面も持っています。この「どっちつかず」な特性を、「最高に便利」と捉えるか、「すべてが中途半端」と捉えるかで、このデバイスへの評価は180度変わるでしょう。

Galaxy Z Fold7の購入を躊躇させる「三つ折りモデル」の噂

最後に、これは製品自体の欠点ではありませんが、購入タイミングを悩ませる大きな要因です。現在、水面下ではSamsungが**「三つ折り」タイプのフォルダブルスマートフォン**を開発しているという噂が絶えません。

もし近い将来、さらに大画面を実現する三つ折りモデルが登場する可能性があるとすれば、「今、高価な二つ折りのFold7を買うのは得策なのか?」と躊躇してしまうのは当然のことです。特に、最先端の技術に魅力を感じるアーリーアダプター層にとっては、悩ましい問題となるでしょう。ただし、仮に三つ折りモデルが登場したとしても、その価格は50万円近くに達する可能性があり、また別の次元の製品になるかもしれません。

悪い点を凌駕する?Galaxy Z Fold7の魅力と進化したポイント

さて、ここまで厳しい視点でGalaxy Z Fold7の気になる点を挙げてきました。しかし、私がこのデバイスに「覚醒した」という言葉を使ったのは、これらの欠点を補って余りあるほどの、圧倒的な魅力と進化があるからです。ここからは、私が1ヶ月間使って心から「素晴らしい」と感じたポイントを解説します。

引用 : Samsung HP

Galaxy Z Fold7の常識を覆す薄さ8.9mmと軽さ215g

Galaxy Z Fold7を手に取って、誰もが最初に驚くのは、その信じられないほどの薄さと軽さです。閉じた状態の最薄部は8.9mm。これは、もはや一般的なスマートフォンと遜色ないレベルです。ポケットに入れても、これまでのような「分厚い塊」が入っている感覚は全くありません。

そして重量は、わずか215g。これは、Appleの最も大きいモデルであるiPhone 16 Pro Maxの約221gよりも軽い数値です。折りたたみ機構と2つのディスプレイを搭載しながら、通常のハイエンドスマートフォンより軽量であるという事実は、技術的なブレークスルーと言えるでしょう。

この薄さと軽さがもたらす恩恵は絶大です。片手で持った時の負担が劇的に減り、長時間持っていても疲れにくくなりました。過去のモデルが「持ち運べるタブレット」だったのに対し、Galaxy Z Fold7は、ようやく「開くと大画面になるスマートフォン」へと進化したのです。この変化は、メイン機としての実用性を飛躍的に向上させました。

Galaxy Z Fold7はカメラも妥協なし、2億画素の実力

「折りたたみスマホのカメラは、通常のハイエンド機に劣る」というのが、これまでの定説でした。しかし、Galaxy Z Fold7はその常識をも打ち破ります。

メインの広角カメラには、同社のフラッグシップモデルであるGalaxy S24 Ultraと同等の2億画素(200MP)センサーを搭載。これは、iPhone 16 Proの4800万画素を遥かに凌ぐスペックです。

この2億画素センサーの真価は、ディテールの再現性とズーム性能にあります。

  • 驚異的なディテール: 撮影した写真を拡大していくと、その解像度の高さに驚かされます。遠くにある建物の壁の質感や、木の葉一枚一枚まで、潰れることなく精細に描写します。
  • デジタルズームの進化: 写真の一部を切り取って(クロップして)拡大しても、画質の劣化が非常に少ないです。これにより、まるで光学ズームで撮影したかのような、クリアな望遠写真を手軽に撮影できます。

夜景撮影に関しても、AI処理の進化により、ノイズが少なく、白飛びや黒潰れを抑えた美しい写真を撮影できました。ただし、複数の光源が入り乱れるような複雑なシーンでは、iPhoneの方がホワイトバランスの自動調整が自然に感じられる場面もありました。とはいえ、この薄いボディにフラッグシップ級のカメラ性能を詰め込んできたことは、高く評価すべき点です。

Galaxy Z Fold7の真価を発揮する「DeXモード」でPCいらず?

Galaxy Z Fold7が単なるスマートフォンではないことを最も象徴するのが、**「DeXモード」**の存在です。

これは、USB Type-Cケーブル一本で本体を外部モニターに接続するだけで、まるでWindowsやmacOSのようなデスクトップ型のUIを大画面に表示できる機能です。モニターに繋いだ瞬間、スマートフォンの画面はPCのようになり、複数のウィンドウを自由に配置して作業できます。

さらに、Bluetoothでマウスやキーボードを接続すれば、操作感は完全にノートパソコンです。

  • 外出先での作業: ホテルのテレビにDeXモードで接続し、ブラウザで資料を調べながら、もう一方のウィンドウで文書作成アプリを開いてレポートを作成する。
  • 自宅での利用: 自宅のモニターに繋げば、動画を大画面で楽しみながら、手元のFold7の画面でSNSをチェックするといった使い方も可能です。

もちろん、専門的な動画編集ソフトやPC専用のソフトウェアは使えませんが、ウェブブラウジング、文書作成、メール、動画視聴といった日常的なタスクのほとんどは、DeXモードで快適にこなせます。もはや「持ち運べるPC」と言っても過言ではないでしょう。

Galaxy Z Fold7ならではの体験、大画面マルチタスクの快適性

折りたたみスマートフォンの最大の利点は、やはりこの大画面を活かしたマルチタスク性能です。Galaxy Z Fold7では、最大3つのアプリを同時に画面に表示して操作できます。

私が特に便利だと感じたのは、以下のような使い方です。

  • 情報収集とメモ: 画面左側にブラウザを表示して調べ物をしながら、右側にノートアプリを開いて要点をまとめる。
  • コミュニケーションと作業: 画面上部にYouTubeの動画を流しながら、下部でLINEの返信をしたり、メールを作成したりする。
  • ゲームの攻略: 左画面でゲームをプレイしながら、右画面で攻略サイトを開いて確認する。

この「ながら作業」の快適さは、一度体験すると元には戻れません。通常のスマートフォンでは、アプリを切り替えるたびに集中が途切れてしまいますが、Fold7なら全ての情報を一覧しながらシームレスに作業を進められます。この生産性の向上こそが、Fold7がもたらす最大の価値かもしれません。

Galaxy Z Fold7の進化したAndroid OS「One UI」とGalaxy AI

あなたが過去に感じた「Android OSへの馴染めなさ」という懸念。これは、最新のGalaxy Z Fold7では大きく改善されています。Samsungが独自にカスタマイズした**「One UI」**は、素のAndroid OSよりも直感的で、かゆいところに手が届く機能が満載です。

例えば、Wi-FiやBluetoothのオン/オフは、コントロールセンターから1タップで完結します。これはPixelなどの素のAndroidが2タップ必要なのと比べ、地味ながらも毎日使う上で非常に快適です。

さらに、今年から搭載された**「Galaxy AI」**が、その体験をさらに向上させます。

  • リアルタイム通訳: 通話中に、お互いの言語をリアルタイムで翻訳してくれます。海外との電話も、もはや言語の壁はありません。
  • かこって検索: 画面に表示されている画像やテキストを、指やペン(別売)で囲むだけで、即座にGoogle検索ができます。
  • 文章の要約と校正: ノートアプリに書き留めた長い文章を、AIが一瞬で要約してくれたり、より自然な表現に書き直してくれたりします。

これらのAI機能は、日常生活やビジネスのあらゆる場面で、あなたの強力なアシスタントとなってくれるでしょう。

Galaxy Z Fold7の所有欲を満たす洗練されたデザイン

スペックや機能性はもちろん重要ですが、毎日手にするものだからこそ、デザインの美しさは譲れないポイントです。その点、Galaxy Z Fold7は、まさに**「所有する喜び」**を感じさせてくれるデバイスです。

チタンフレームを採用したボディは、剛性感と高級感を両立しており、精密に加工されたヒンジ部分は、まるで高級腕時計のような美しさを放っています。カラーバリエーションも、落ち着いた上品な色合いが揃っており、ビジネスシーンにもプライベートにも自然に溶け込みます。

カフェでこのデバイスをサッと開けば、周囲の視線を集めることは間違いありません。最先端のテクノロジーを、これほどまでに洗練されたプロダクトに落とし込んだSamsungのデザイン力には、ただただ感服するばかりです。

Galaxy Z Fold7のバッテリー性能はメイン機として十分か

薄型・軽量化されたことで、バッテリーの持続時間を心配する声もありました。Galaxy Z Fold7のバッテリー容量は4400mAhと、前作から据え置きです。

実際に私が1ヶ月間、メイン機として使ってみた結果、**「通常の使い方であれば、1日は余裕で持つ」**というのが結論です。朝100%の状態で家を出て、通勤中にニュースをチェックし、日中はメールやチャット、ウェブブラウジング、そして帰宅中に30分ほど動画を視聴する、といった使い方で、夜寝る前に20%〜30%ほど残っていることがほとんどでした。

ただし、メインディスプレイで長時間ゲームをプレイしたり、動画を連続で視聴したりすると、バッテリーの消費は早まります。ヘビーユーザーの方は、モバイルバッテリーを携帯しておくと、より安心でしょう。

まとめ

さて、長いレビューにお付き合いいただき、ありがとうございました。ここまでGalaxy Z Fold7の悪い点と良い点を詳しく見てきましたが、最終的に「メイン機として買うべきか?」という問いに対する私の答えを述べたいと思います。

結論として、Galaxy Z Fold7は「高価なりの価値があり、多くの人にとってメイン機になり得るが、万人向けのデバイスではない」と言えます。

Galaxy Z Fold7が「買い」な人

  • 複数のデバイスを1台に集約したいミニマリスト: スマートフォン、タブレット、そして時にはPCの役割まで1台でこなしたいと考えている人。
  • 生産性を極限まで高めたいビジネスパーソン: マルチタスク性能を最大限に活用し、移動中や外出先でも効率的に作業を進めたい人。
  • 最先端のテクノロジーに触れていたいガジェット好き: 他の誰も持っていないような、革新的なデバイスを所有することに喜びを感じる人。
  • 価格よりも体験価値を重視する人: 26万円という価格を、新しい働き方やライフスタイルへの投資と考えられる人。

Galaxy Z Fold7は「待ち」かもしれない人

  • Sペンでの手書き入力を必須とするクリエイター: メモやスケッチにSペンが欠かせない人。
  • コストパフォーマンスを最優先する人: それぞれの用途に特化したデバイスを、より安価に揃えたいと考えている人。
  • 折りたたみスマホの耐久性にまだ不安がある人: 画面のシワやヒンジの故障リスクを少しでも避けたい慎重な人。
  • 噂されている「三つ折り」モデルに期待している人: 次世代の、さらに革新的なフォルダブルデバイスを待ちたい人。

過去のモデルにあった「重い、分厚い、カメラが弱い」といった明確な弱点は、このGalaxy Z Fold7でほぼ克服されました。あなたが以前感じたシワやOSへの不満も、実用上ほとんど問題にならないレベルにまで進化しています。

もし、あなたが上記の「買いな人」の条件に当てはまり、その価格に納得できるのであれば、Galaxy Z Fold7はあなたの日常を劇的に変える、最高のパートナーになる可能性を秘めています。

最後に一つだけ。これほど高価で精密なデバイスですから、もし購入を決めた際には、落下や故障に備えて**「Samsung Care+」などの保証サービスに加入することをお忘れなく**。安心して未来のテクノロジーを使いこなすための、賢明な投資と言えるでしょう。