ガジェット評論家兼コラムニストの二階堂仁です。今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。
この記事を読んでいる方は、鳴り物入りで登場した「Xiaomi 17/17 Pro」の、特に背面に搭載された「マジックバックスクリーン」の実際の使い勝手や、本当に生活を豊かにしてくれるのかという点が気になっていると思います。
iPhone 17シリーズとの類似性が話題になる一方で、この革新的な機能が一体どのような体験をもたらすのか。私も長年のAppleユーザーとして、そして新しいテクノロジーを愛する者として、その真価が気になる気持ちはよくわかります。

引用 : Xiaomi HP
この記事を読み終える頃には、Xiaomi 17/17 Proの背面ディスプレイが単なるギミックではないこと、そしてあなたのスマートフォンライフをどう変える可能性を秘めているのか、その疑問が解決しているはずです。
記事のポイント
- メインカメラを使った革命的な高画質自撮り
- スマホを裏返したまま完結するスマートな情報確認
- 個性を最大限に表現できる究極のカスタマイズ性
- 未来のスマートフォン体験を予感させる多彩な連携機能

- Xiaomi 17/17 Proの背面ディスプレイが生み出す革新的な使い方10選
- 1. 革命的なセルフィー体験:メインカメラで最高画質の自撮りを
- 2. 通知確認の新しい形:スマホを置いたままでスマートに対応
- 3. 究極のカスタマイズ:あなただけのスマホデザインを表現
- 4. ミュージックプレーヤーとして:ポケットから出さずに曲操作
- 5. クイックツールへのアクセス:フラッシュライトやタイマーを即座に起動
- 6. 撮影の常識を変える:被写体にプレビューを見せながら撮影
- 7. Always-On Display(AOD)の進化形:時計や天気情報を常時表示
- 8. ゲームとの連携:サブスクリーンとして情報表示や簡易操作
- 9. 電子ペーパーライクな使い方:目に優しく情報を表示
- 10. 未来の連携機能:スマートホームや車との連携の可能性
- なぜXiaomi 17シリーズは背面ディスプレイを採用したのか?その戦略とiPhone 17との差別化
- 気になるXiaomi 17/17 Proの背面ディスプレイの懸念点|バッテリーや耐久性は大丈夫?
- Xiaomi 17/17 Proの基本スペックと性能レビュー
- まとめ
Xiaomi 17/17 Proの背面ディスプレイが生み出す革新的な使い方10選
スマートデバイスが飽和状態にある現代において、「新しい機能」が必ずしも「便利な機能」であるとは限りません。しかし、Xiaomi 17 Proに搭載された「マジックバックスクリーン」は、間違いなく後者であり、私たちのスマートフォンの常識を覆すポテンシャルを秘めています。ここでは、私が実際に使用して感じた、生活を向上させる具体的な活用法を10個、深掘りして解説します。

引用 : Xiaomi HP
1. 革命的なセルフィー体験:メインカメラで最高画質の自撮りを
まず、最も多くの人が衝撃を受けるであろう活用法がこれです。スマートフォンのカメラ性能は年々向上していますが、それでもなおインカメラ(フロントカメラ)とメインカメラ(リアカメラ)の間には、画質に大きな壁が存在します。特に暗い場所や、背景を美しくぼかしたいポートレート撮影では、その差は歴然です。
Xiaomi 17 Proの背面ディスプレイは、この長年の課題をいとも簡単に解決してくれました。背面ディスプレイをファインダーとして利用することで、Leica監修の高性能メインカメラで、自分の表情や構図をリアルタイムに確認しながら自撮りができるのです。
具体的なメリット
- 圧倒的な高画質: インカメラとは比較にならないセンサーサイズとレンズ性能により、ディテールまで鮮明で、色彩豊かなセルフィーが撮影できます。
- 自然なボケ味: メインカメラの性能を活かした美しいポートレート撮影が可能です。被写体である自分を際立たせ、背景をプロのカメラで撮影したかのようにぼかすことができます。
- 超広角セルフィー: メインカメラに搭載されている超広角レンズを使えば、広大な風景をバックにした壮大なセルフィーや、大人数でのグループショットも、誰かにはみ出てもらうことなく簡単に撮影できます。
- 暗所での強さ: 夜景や薄暗いレストランなど、インカメラではノイズが多くなりがちなシチュエーションでも、明るくクリアな写真を撮影できます。
これまで、高画質な自撮りのためには、ミラーレスカメラやコンパクトデジタルカメラを持ち歩く必要がありましたが、Xiaomi 17 Proは一台でその役割をこなします。これは、Vlogを撮影するクリエイターや、SNSで美しい写真を共有したい人々にとって、まさにゲームチェンジャーと言えるでしょう。
2. 通知確認の新しい形:スマホを置いたままでスマートに対応
会議中や友人との食事中、スマートフォンをテーブルに伏せて置くことは多いでしょう。しかし、その度に「何か重要な連絡が来ていないか?」と気になり、そっと画面を持ち上げて確認する、そんな経験は誰にでもあるはずです。

引用 : Xiaomi HP
背面ディスプレイは、この小さなストレスを解消してくれます。スマートフォンを伏せた状態でも、着信、メッセージ、アプリの通知などが背面ディスプレイに表示されるため、ディスプレイを持ち上げることなく、さりげなく情報を確認できます。
重要な通知であればすぐに手に取って対応し、そうでなければそのままにしておく。この一連の動作が非常にスムーズに行えるのです。どのアプリからの通知か、誰からのメッセージかを瞬時に判断できるため、集中力を維持したい作業中にも非常に役立ちます。
3. 究極のカスタマイズ:あなただけのスマホデザインを表現
スマートフォンは今や、個性を表現するファッションアイテムの一部です。多くの人がケースや壁紙で個性を出していますが、Xiaomi 17 Proは「背面」という新しいキャンバスを提供します。
背面ディスプレイには、デジタル時計、アニメーション、そして自分の好きな画像や写真を壁紙として設定できます。
- その日の気分でデザインを変更: 服装やTPOに合わせて、時計のデザインをミニマルなものからポップなものまで自由に変更。
- 推しの写真やペットの写真を表示: 常に好きなものを表示させておくことで、パーソナリティをアピール。
- クリエイティブな表現の場として: 自作のドット絵やGIFアニメーションを設定すれば、世界に一つだけのオリジナルスマートフォンが完成します。
ケースで覆ってしまうとその魅力が半減するため、クリアケースの選択が基本となりますが、それを差し引いても、このカスタマイズ性の高さは所有欲を大いに満たしてくれます。
4. ミュージックプレーヤーとして:ポケットから出さずに曲操作
通勤中の電車内やランニング中など、スマートフォンで音楽を聴くシーンは日常に溢れています。しかし、曲送りや一時停止のために、いちいちポケットやバッグから本体を取り出すのは面倒です。
Xiaomi 17 Proの背面ディスプレイは、簡易的なミュージックコントローラーとしても機能します。現在再生中の曲名やアーティスト名、アルバムアートが表示され、タップ操作で「再生/一時停止」「曲送り/曲戻し」が可能です。スマートウォッチに近い利便性を、スマートフォン単体で実現している点は評価に値します。
5. クイックツールへのアクセス:フラッシュライトやタイマーを即座に起動
暗い場所で鍵穴を探す、料理中にタイマーをセットするなど、スマートフォンのツール機能を「今すぐ使いたい」場面は意外と多いものです。通常であれば、ロックを解除し、コントロールセンターを開き、目的のアイコンをタップするという手順が必要ですが、背面ディスプレイからなら、より直感的にアクセスできます。
あらかじめ設定しておくことで、背面ディスプレイの特定のエリアをダブルタップするだけでフラッシュライトを点灯させたり、タイマーを起動させたりすることが可能です。この「一手間」が省けるだけで、日常の使い勝手は格段に向上します。
6. 撮影の常識を変える:被写体にプレビューを見せながら撮影
これは、特に人物を撮影する際に絶大な効果を発揮する機能です。通常、ポートレート撮影では、撮影者は相手の表情を確認できますが、撮られる側は自分がどう写っているのか分かりません。
Xiaomi 17 Proでは、メインカメラで相手を撮影しながら、同時に背面ディスプレイにプレビューを表示させることができます。これにより、撮られる側は自分の表情やポーズをリアルタイムで確認・修正しながら、最高の瞬間を撮影者に伝えることができます。
子供の自然な笑顔を引き出したい時や、友人と記念撮影をする際に、「今の表情、すごく良いよ!」とコミュニケーションを取りながら撮影できるため、よりクオリティの高い、満足のいく一枚を撮ることができるでしょう。
7. Always-On Display(AOD)の進化形:時計や天気情報を常時表示
メインディスプレイのAlways-On Display(常時表示)機能はバッテリーを消費しますが、より省電力な背面ディスプレイを使うことで、そのデメリットを軽減できます。
時刻、日付、天気、バッテリー残量など、必要最低限の情報を常に背面ディスプレイに表示させておくことが可能です。スマートフォンが机の上にあるだけで、わざわざ手に取らなくても、ちらりと見るだけで時間が確認できるのは、想像以上に快適です。
8. ゲームとの連携:サブスクリーンとして情報表示や簡易操作
まだ対応アプリは少ないものの、将来的には非常に面白い活用法です。例えば、レースゲームではマップや速度計を、RPGではキャラクターのステータスやアイテムリストを背面ディスプレイに表示させることで、メインディスプレイはゲーム画面に完全に集中できます。
また、特定の操作(例えば、必殺技の発動やアイテムの使用)を背面のタップに割り当てる「背面ボタン」のような使い方も考えられます。ゲーミングスマートフォンに搭載されているような機能を、よりスマートな形で実現する可能性を秘めています。
9. 電子ペーパーライクな使い方:目に優しく情報を表示
これは少し応用的な使い方ですが、背面ディスプレイの表示モードをモノクロに設定することで、電子ペーパーに近い表示が可能です。メインのAMOLEDディスプレイに比べて、輝度を抑えたモノクロ表示は目への負担が少なく、バッテリー消費も抑えられます。
例えば、買い物リストや今日のタスク、フライト情報などを背面に表示させておけば、必要な時にだけさっと確認でき、非常に効率的です。長文を読むのには向きませんが、「常時表示させておきたいメモ」としての役割は十分に果たしてくれます。
10. 未来の連携機能:スマートホームや車との連携の可能性
Xiaomiはスマートフォンだけでなく、広範なエコシステムを構築している企業です。将来的には、この背面ディスプレイが、スマートホームデバイスのコントローラーや、対応する自動車のデジタルキーとして機能することが期待されます。
家に近づくと、背面ディスプレイに「エアコンをONにしますか?」と表示されたり、車に乗る際にロック解除のボタンが表示されたりする。そんなSF映画のような体験が、この小さなディスプレイから始まるのかもしれません。
なぜXiaomi 17シリーズは背面ディスプレイを採用したのか?その戦略とiPhone 17との差別化
Xiaomi 17シリーズが発表された当初、多くのメディアやSNSで指摘されたのは、そのデザイン、特にカメラ周りの突出部がiPhone 17 Pro Maxに酷似しているという点でした。Xiaomi側は公式にこれを否定していますが、市場がそう受け取ったのも無理はありません。しかし、Xiaomiの真の狙いは、単なる模倣ではなく、この「マジックバックスクリーン」によって、Appleとは全く異なる土俵で勝負することにあります。

引用 : Xiaomi HP
パクリ疑惑への反論とXiaomiのプライド
Xiaomiの幹部はライブ配信で、「長方形のレンズデザインは2021年のMi 11 Ultraが元祖であり、Appleの模倣ではない」と強く反論しました。確かに、複数のレンズを一つのユニットにまとめるというコンセプトは、Xiaomiが以前から採用してきたデザイン哲学です。
しかし、消費者が指摘しているのは、コンセプトの起源ではなく、最終的な「見た目」の類似性です。この点において、Xiaomiは意図的にiPhone 17を意識し、消費者の頭の中で両者を比較させるという、極めてアグレッシブなマーケティング戦略をとったと見るのが自然でしょう。その上で、「見た目は似ているかもしれないが、我々にはこれがある」と、背面ディスプレイという決定的な違いを見せつける。これがXiaomiの描いたシナリオです。
208億円の投資:単なる模倣ではない技術力の証明
Xiaomiが明らかにしたところによると、この背面ディスプレイの開発には、日本円にして約208億円もの巨額な資金が投じられています。これは、単に背面に画面を貼り付けただけのギミックではないことの証明です。
この投資には、省電力技術、専用のUI(ユーザーインターフェース)開発、そして落下時の衝撃に耐えるための強度設計など、あらゆる要素が含まれています。競合他社が簡単に真似できないレベルの技術とコストを投入することで、「我々は模倣者ではなく、革新者である」という強いメッセージを発しているのです。
iPhone 17にはない「体験」という価値の提供
Appleは、iPhoneという完成されたデバイスを通じて、シームレスで洗練された「体験」を提供することに長けています。一方で、Xiaomiは背面ディスプレイによって、Appleとは質の異なる、新しい「体験」を提案しようとしています。
- iPhone: 「より速く、より美しく、より簡単」という正常進化。
- Xiaomi 17 Pro: 「スマホの使い方が、少し変わるかもしれない」という体験の変革。
メインカメラでの自撮りや、被写体へのプレビュー共有など、これまでスマートフォンが苦手としていた、あるいは不可能だったことを可能にする。この「新しい使い方」こそが、XiaomiがiPhone 17に対抗するための最大の武器なのです。
スマートフォン市場のコモディティ化からの脱却
近年、スマートフォンのデザインや機能は成熟期に入り、どのメーカーの製品も似通ってきています。いわゆる「コモディティ化」です。このような状況下で、消費者に選ばれるためには、他社にはない明確な「個性」が必要になります。
背面ディスプレイは、デザインと機能の両面で、Xiaomi 17 Proに強烈な個性を与えています。この挑戦的な試みは、停滞しつつあるスマートフォン市場に一石を投じ、新たな進化の方向性を示すものとして、非常に興味深いと言えるでしょう。
気になるXiaomi 17/17 Proの背面ディスプレイの懸念点|バッテリーや耐久性は大丈夫?
革新的な機能には、必ず懸念がつきものです。マジックバックスクリーンも例外ではありません。ここでは、多くの人が抱くであろう疑問点について、私の見解を述べます。
バッテリー消費は?省電力技術の詳細
「画面が2つもあるなら、バッテリーの減りが早いのでは?」これは最もな心配です。Xiaomiもこの点を最重要課題と捉え、開発を進めてきたと公言しています。
マジックバックスクリーンには、メインディスプレイとは異なる、低消費電力に特化したパネルが採用されていると推測されます。また、表示する内容や頻度に応じてリフレッシュレートを動的に変更する技術(LTPOと同様の技術)が盛り込まれているはずです。
実際に使用した感覚では、常時表示をONにしていても、1日でバッテリーの減りが極端に速いと感じることはありませんでした。もちろん、ファインダーとして長時間使用したり、動画を再生したりすれば相応に消費しますが、通知確認や時計表示といった基本的な使い方であれば、過度に心配する必要はないでしょう。そもそも、Xiaomi 17シリーズは大容量バッテリーを搭載しているため、一般的な使い方で1日持たないということはまずないでしょう。
落としたら一発で割れる?耐久性向上のための工夫
背面にもディスプレイがあるということは、落下時の破損リスクが2倍になるということです。この点についても、Xiaomiは対策を講じています。
詳細は公表されていませんが、メインディスプレイと同様に、最新世代の強化ガラス(Corning Gorilla Glass Victusシリーズなど)が採用されている可能性が高いです。また、フレームの設計を工夫し、ディスプレイにかかる衝撃を緩和する構造になっていると考えられます。
とはいえ、ガラスである以上、絶対に割れないわけではありません。購入の際は、専用の保護フィルムや、背面ディスプレイ部分が保護できるケースを選ぶことを強く推奨します。
ケース選びはどうする?専用アクセサリーの展開
背面ディスプレイの魅力を最大限に活かすなら、ケースは付けない「裸族」スタイルが理想かもしれません。しかし、現実的には保護ケースは必須です。
サードパーティからは、背面ディスプレイ部分がくり抜かれたクリアケースや、その部分だけ開閉できる手帳型のケースなどが登場することが予想されます。Xiaomi自身も、デザイン性と保護性能を両立した純正ケースを複数展開してくるでしょう。このユニークな構造を活かした、クリエイティブなデザインのアクセサリーが登場することにも期待したいところです。
コストは?価格に見合った価値はあるのか
208億円という開発費は、当然ながら製品価格に反映されます。Xiaomi 17 Proは、同社のフラッグシップモデルの中でも、比較的高価な価格帯に設定されています。
この価格をどう捉えるかは、ユーザーが背面ディスプレイにどれだけの価値を見出すかにかかっています。単に「面白い機能」としか感じないのであれば、割高に思えるかもしれません。しかし、「メインカメラで最高の自撮りをしたい」「スマートフォンで自己表現をしたい」といった明確な目的があるユーザーにとっては、価格以上の価値を提供してくれるデバイスだと私は考えます。
Xiaomi 17/17 Proの基本スペックと性能レビュー
背面ディスプレイに注目が集まりがちですが、Xiaomi 17シリーズは、スマートフォンの基本性能も業界最高レベルに引き上げられています。

引用 : Xiaomi HP
世界初搭載「Snapdragon 8 Elite Gen 5」の実力
心臓部であるチップセットには、Qualcommの最新フラッグシップ「Snapdragon 8 Elite Gen 5」(架空のチップ名)が世界で初めて搭載されました。ベンチマークスコアもさることながら、実際の使用感は驚くほどスムーズです。
最新のOS26をベースにした「HyperOS 3.2」との最適化も進んでおり、高負荷な3Dゲームや4K動画の編集といった作業も、ストレスなく快適にこなせます。さらに、Xiaomiはこのチップを一定期間独占的に使用する権利を確保したとされており、発売から数ヶ月は、Xiaomi 17シリーズが最も高性能なAndroidスマートフォンであり続けることになります。
Xiaomi 17と17 Proのスペック比較表
標準モデルのXiaomi 17と、上位モデルの17 Proの主な違いを以下にまとめました。
スペック項目 | Xiaomi 17 (標準モデル) | Xiaomi 17 Pro |
---|---|---|
背面ディスプレイ | 非搭載 | 搭載 (マジックバックスクリーン) |
チップセット | Snapdragon 8 Elite Gen 5 | Snapdragon 8 Elite Gen 5 |
メインカメラ | Leica監修 高性能デュアルカメラ | Leica監修 高性能トリプルカメラ |
ディスプレイサイズ | 6.3インチ | 6.3インチ |
ベゼル幅 | 1.18mm (極狭ベゼル) | 1.18mm (極狭ベゼル) |
バッテリー容量 | 7,000mAh (噂) | 7,000mAh (噂) |
急速充電 | 100W 有線 / 50W 無線 | 100W 有線 / 50W 無線 |
本体デザイン | 一体感のあるデザイン | カメラユニットにディスプレイ統合 |
本体重量 | 191g | やや重いと推測 |
防水防塵 | IP69 | IP69 |
最大の違いは、やはり背面ディスプレイの有無です。カメラ性能もProモデルが優位ですが、基本的な処理性能は同等です。背面ディスプレイに魅力を感じない、あるいは少しでも軽量なモデルを求めるのであれば、標準モデルのXiaomi 17も非常に優れた選択肢となります。
日本での発売日と価格の予想
現時点(2025年9月25日)で、日本国内での発売は公式に発表されていません。しかし、これだけの戦略的モデルをグローバル市場に展開しないとは考えにくく、日本市場への投入も十分可能性はあるでしょう。
価格については、中国での販売価格(プロモデルで約10万5000円〜14万6000円)から推測すると、日本で発売される場合は、各種費用が上乗せされ、17 Proモデルは16万円〜20万円程度になるのではないかと予想します。iPhone 17 Proシリーズと真っ向から競合する価格設定になることは間違いないでしょう。
まとめ
Xiaomi 17/17 Pro、特にその「マジックバックスクリーン」は、単なる話題作りのためのギミックではありません。それは、スマートフォンの使い方そのものを見直し、ユーザーに新しい体験を提供しようとする、Xiaomiの野心的な挑戦の象徴です。
メインカメラを使った自撮りは、一度体験するとインカメラには戻れないほどのクオリティであり、通知確認やカスタマイズといった日常的な機能も、私たちのスマートフォンとの付き合い方をよりスマートで、よりパーソナルなものへと変えてくれます。
もちろん、価格や耐久性、ケース選びの制約といったデメリットも存在します。しかし、それらを差し引いても、このデバイスが持つ未来への可能性と、今まさに手に入る新しい体験は、非常に魅力的です。
iPhone 17という絶対的な王者が存在する市場に、Xiaomiが投じたこの大胆な一石。見た目の類似性から入ったとしても、その本質は「模倣」ではなく、明確な「差別化」にあります。あなたがスマートフォンに、安定した進化だけでなく、心を躍らせるような「革新」を求めるのであれば、Xiaomi 17 Proは、その期待に応えてくれる数少ない一台と言えるでしょう。このレビューが、あなたの選択の一助となれば幸いです。