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ガジェット

【GPD WIN 5】Steam Deck OLEDとどちらを買うべき?良い点・悪い点を徹底比較

編集デスク ガジェット担当の新海ミナです。 今回も多く寄せられてる質問にお答えしていきます。

この記事を読んでいる方は、最新の超怪物級ポータブルPC「GPD WIN 5」と、圧倒的な人気を誇る定番の「Steam Deck OLED」のどちらを買うべきか悩んでいると思います。 ゲーム評論家として、また普段から様々なゲーム機をやりこんでいるゲーマーとして、双方の良い点と悪い点を徹底的に比較いたしました。

この記事を読み終える頃には、どちらがあなたに最適であるかという疑問がすっきりと解決しているはずです。

この記事の要約
  • Ryzen AI Max+ 395搭載によるデスクトップ級のゲーム性能
  • バッテリーを着脱式にすることで実現した驚異の本体軽量化
  • 物理キーボード廃止と120Hzディスプレイによるゲーム特化仕様
  • Steam Deck OLEDとの価格差やOSの違いによる最適な選択肢の明確化

 

【ポータブルゲーミングPC】最強モデルランキングTOP5|それぞれの特徴を解説|2026この記事を読んでいる方は、最新のポータブルゲーミングPC選びでどれを買うべきか気になっていると思います。 2026年現在、AIプロセッサの進化により性能が爆発的に向上しており、どれを選べばいいか迷ってしまいますよね。 この記事を読み終える頃には、あなたにぴったりの最強モデルはどれかという疑問が解決しているはずです。...

Contents
  1. GPD WIN 5とモバイルゲーミングの未来
  2. ハードウェアの設計と操作性の進化
  3. インターフェースと拡張性
  4. 性能ベンチマークとゲーム実測
  5. Steam Deck OLEDとの徹底比較と選び方の基準
  6. まとめ

GPD WIN 5とモバイルゲーミングの未来

GPDの製品開発サイクルと最新世代への大きな飛躍

GPDシリーズは、ポータブルゲーミングPC(UMPC)というジャンルを長年にわたって切り拓いてきた、まさに先駆者的な存在です。 彼らはこれまでに、アーキテクチャの小規模な改良を施す「チック」のステップと、システム全体を完全に刷新する「タック」のステップを交互に繰り返す開発モデルを導入してきました。

歴史を少し振り返ってみましょう。 初代の「GPD WIN」は、当時は超小型のAtomプロセッサを搭載した画期的なクラムシェル型のデバイスとして誕生しました。 その後、2018年に登場した「GPD WIN 2」で、メインストリームでも通用するCore m3プロセッサを採用し、最初の大きな性能飛躍(タック)を遂げました。

さらに、2020年末にはスライダー式の物理キーボードと標準電圧版のCore i7を搭載した「GPD WIN 3」が登場し、フォームファクターが劇的に変化しました。 2022年に登場した「GPD WIN 4」では、プロセッサをIntelからAMDのRyzenへと刷新し、アーキテクチャ上の大きな転換点を迎えました。 このWIN 4は、毎年のようにCPUのアップグレード(Ryzen 7 7000シリーズ、8000シリーズ、さらにはRyzen AI 9 HX 370まで)を重ねるロングセラーとなりました。

そして、満を持して登場したのが、今回の最新世代「GPD WIN 5」です。 これまでの進化の歴史から見ても、今回のモデルは数字が「5」へと進んだことからも分かる通り、完全な刷新(タック)に該当する記念碑的なモデルとなっています。 これまでのポータブル機の認識を完全に塗り替えるほどの、凄まじい大進化を遂げています。

GPD WIN 5の超モンスターCPU「Ryzen AI Max+ 395」の圧倒的なパワー

GPD WIN 5の心臓部には、モバイル向けとしては現在、文句なしの最強プロセッサである「Ryzen AI Max+ 395」が搭載されています。 このプロセッサには、最新の「Zen 5」アーキテクチャを採用したCPUコアが、なんと16基も搭載されています。 これは、一般的なデスクトップ用のハイエンドPCや、大型のウルトラハイエンドゲーミングノートPCに採用されるクラスの贅沢なCPUです。

純粋な計算能力を示すCinebench R23のマルチコアベンチマークを測定したところ、約29,700点という信じられないスコアを記録しました。 これは、数年前に数十万円を投じて組んだ、32コアを誇る超大型のモンスターワークステーション「Ryzen Threadripper 2990WX」に匹敵するパワーです。 数年前の巨大なワークステーションの性能が、今や手のひらサイズのゲーム機に収まってしまったという事実には、言葉を失うほどの衝撃を受けます。

グラフィックス性能の主役「Radeon 8060S」の実力

グラフィックス描画を司る内蔵GPUには、最新の「RDNA 3.5」アーキテクチャを採用した「Radeon 8060S」が使われています。 グラフィックスの計算ユニット(CU)数はなんと40基に達しています。 これは、ノートPC向けの強力な外付け独立グラフィックスである「Radeon RX 7600M XT」をも上回るスペックです。

メーカー公式のデータを見ても、同じ動作電力制限下において、外付けGPUを搭載した重厚なシステム以上の高いグラフィックス描写性能を発揮できることが証明されています。 ゲーム評論家として実際に「サイバーパンク2077」を動作させてみましたが、レイトレーシング(高度な光の反射表現)をオンにした状態でも、72.73フレーム(fps)という滑らかさで動作しました。 ポータブル機でレイトレーシングを効かせながらぬるぬるプレイできる時代が来るとは、本当に素晴らしい技術の進歩ですね。

GPD WIN 5が採用した画期的な「着脱式バッテリーシステム」の秘密

この最高峰のモンスタープロセッサを搭載しながら、どうやって持ち運べるサイズに収めたのか、その最大の秘密は新開発の「着脱式バッテリーシステム」にあります。 本来、このクラスのCPUやGPUをフルパワーで動かすには、極めて大容量の重いバッテリーを本体に内蔵しなければなりませんでした。 しかし、それは本体を分厚く、そして重くしてしまい、ゲーム機としての持ちやすさを損ねてしまいます。

そこで開発チームは、バッテリーを本体から物理的に取り外して外付け化できるという、非常にユニークで合理的なギミックを採用しました。 バッテリーを外した本体のみの重量は、わずか590gに抑えられています。 これは一般的なポータブルPCと比べても非常に軽く、手首への負担が驚くほど軽減されています。

驚異の「590g」と、バッテリー装着時の「944g」

一方で、80Whの大容量バッテリーを本体の背面にカチッと合体させると、合計の重量は944gに跳ね上がります。 約1キログラムに近いこの重さを両手で持ち続けながら、アクションゲームやRPGを数時間ぶっ続けでプレイするのは、正直に言ってかなり厳しいものがあります。 重さによる手の疲労は、ゲームへの没入感を大きく損ねてしまう要因になります。

カバンやポケットにバッテリーを逃がすプレイスタイル

しかし、このシステムの本質は付属の延長ケーブルを使ったプレイスタイルにあります。 延長ケーブルで本体とバッテリーを繋ぐことで、重いバッテリーはテーブルの上に置くか、ズボンのポケットやカバンの中にしまっておくことができます。 あなたは590gの超軽量な本体だけを手に持って、軽快にゲームを楽しむことができるのです。 手にかかる重量を最小限に抑えるこのスマートな設計は、よく考えられた素晴らしいアイデアだと感銘を受けました。

ただし、延長ケーブルを本体の背面に接続すると、ケーブルが真後ろに向けて突き出る形になります。 そのため、画面を上にして本体をテーブルに平置きすることができなくなってしまいます。 また、上部と下部の両方にケーブルを接続するような運用になると、手がケーブルによって少し束縛されてしまうという弱点もあります。 できれば、バッテリー経由でACアダプターから直接スマートに給電できる、より美しい配線設計になっていればさらに完璧だったと感じます。

GPD WIN 5の物理キーボード廃止と「スレート型」への大きな変革

GPDの歴史の中で、今回のGPD WIN 5における最も劇的な変化は、長年愛されてきた「物理スライドキーボード」の完全な廃止です。 これまでのWIN 4などでは、画面を上部にスライドさせると小さな物理キーボードが現れ、ちょっとした文字入力やPCの初期設定に大活躍していました。 しかし、WIN 5ではこの機構を思い切って廃止し、純粋な一枚板の「スレート型」へと変貌を遂げました。

これは、内部スペースをすべて巨大なプロセッサの冷却機構や、より大型の液晶ディスプレイに割り当てるための英断です。 キーボードがなくなったことで、最近のSteam Deckに代表されるような、よりゲーム機としての完成度が高く持ちやすいスタンダードなスタイルへと美しく進化しました。 キーボードが必要なシーンでは、ドッキングステーションに接続してデスクトップPCのようにワイヤレスキーボードを使えばよいため、携帯時の合理性を突き詰めた結果と言えます。

画面が避けてくれない問題と、専用のオンスクリーンキーボード

物理キーボードがなくなった代わりに、画面上にソフトウェアキーボードを素早く呼び出すための専用ボタンが、右ジョイスティックの下に搭載されています。 このボタンをワンプッシュするだけで、独自のオンスクリーンキーボードが瞬時に表示されます。

Windows標準のタッチキーボードは、ゲーム中に呼び出すと入力欄を完全に覆い隠してしまったり、日本語入力がオンになってパスワードの入力が1文字ずつ引っかかったりするストレスがありました。 GPD WIN 5の専用オンスクリーンキーボードは、自由にサイズを変更したり、画面の邪魔にならない場所にスライドさせて移動させたりすることができます。 これにより、ログイン情報の入力やチャットの入力などのストレスが大幅に軽減されています。

ハードウェアの設計と操作性の進化

握り心地を極めたグリップ形状とエルゴノミクスの向上

GPD WIN 5は、ただ性能を引き上げただけの無骨なPCではありません。 ゲーム機としての「持ちやすさ」にも、細部まで徹底的なこだわりが詰め込まれています。 前作のWIN 4は、PSPを彷彿とさせる非常にコンパクトで丸みを帯びた美しい筐体でしたが、グリップの厚みがやや控えめでした。

今回のWIN 5では、背面の左右に施されたグリップのくぼみが非常に深く、がっしりと設計されています。 実際に本体を握ってみると、手のひらにしっかりと筐体が吸い付き、指先が自然と最適な位置にホールドされるのが分かります。 このホールド感の向上により、バッテリーを装着して重くなった状態でも、本体が手から滑り落ちそうになる不安感が全くありません。

GPD WIN 5のディスプレイ進化と可変リフレッシュレートの魅力

液晶ディスプレイの品質も、ゲームの没入感を大きく左右する極めて重要な要素です。 GPD WIN 5は、従来の6インチから7インチへと液晶画面がサイズアップされました。 解像度は高精細なフルHD(1920×1080ピクセル)を採用しており、ドットの細やかさは目を見張るものがあります。

さらに、このディスプレイは48Hzから120Hzまでの「可変リフレッシュレート(VRR)」にネイティブで対応しています。 激しい戦闘シーンでゲームのフレームレートが急激に上下したとしても、画面が横に裂けるテアリングや一瞬のカクつき(スタッター)が発生しません。 常に目になめらかで快適な映像を提供し続けてくれます。

また、液晶パネルには「ネイティブランドスケープ(横型基準)」のパネルが採用されています。 一部の古いポータブルPCで発生していた、スマホ用の縦型液晶をシステムで無理やり横向きにすることで古いゲームが起動しなくなったり、画面が90度回転してしまったりする互換性トラブルの心配が一切ありません。

押しやすさを追求した十字キーと大型化されたボタン

コントローラーのボタン類も、長時間の快適なプレイを支えるためにブラッシュアップされています。 WIN 4のボタンは本体サイズに合わせてかなり小さめに設計されており、指の大きなユーザーが長時間連打していると、指先が痛くなってしまうことがありました。

WIN 5では、アクションボタン(ABXY)や十字キーがひと回り大きく設計されています。 押し心地は非常に柔らかく、ストローク(押し込みの深さ)も最適で、指先への当たりがマイルドになりました。 指先が痛くなりにくく、格闘ゲームやアクションゲームでの正確なコマンド入力がスムーズに行えます。

静電容量式ジョイスティックによるデッドゾーンの完全排除

私が最も感動したのは、ジョイスティックの圧倒的な操作フィードバックです。 多くのポータブルPCで使われている磁気センサー式(ホールエフェクト)のスティックは、経年劣化によるブレ(ドリフト)を防げる反面、遊びの部分である「デッドゾーン」を広く取る必要がありました。 そのため、スティックを少しだけ傾けた精密な操作(FPSでの照準合わせなど)において、わずかなタイムラグや鈍さを感じることがありました。

GPD WIN 5では、新開発の「静電容量式」のジョイスティックが採用されています。 このおかげで、入力のデッドゾーンが物理的にほぼゼロにまで削減されています。 指先でスティックをほんの少し傾けたその瞬間から、ゲーム内のカメラやキャラクターが驚くほどの俊敏さで、ダイレクトに追従して動き始めます。 このクイックで滑らかな操作感覚は、一度体験すると元のスティックには戻れなくなるほどのクオリティです。

アナログとクリックを物理的に切り替えられるトリガー

背面トリガーボタン(L2/R2)には、ゲームファンを唸らせる革新的な切り替えギミックが備わっています。 背面に設置された物理スライドスイッチを操作することで、トリガーの押し込み仕様を瞬時に変更することができます。

スイッチを上にスライドさせると、カチカチとした軽快な押し心地の「クリック式」になり、FPSでの素早い射撃やアクションゲームのボタン連打に最適な仕様になります。 スイッチを下にスライドさせると、無段階で押し込み量を検知する「アナログ式(256段階)」に切り替わります。 これにより、レースゲームでのデリケートなアクセルワークやブレーキ操作を指先で完璧にコントロールすることができます。 遊ぶゲームジャンルに合わせて、ハードウェアが物理的にトランスフォームする設計は本当に素晴らしいですね。

電源ボタンに統合された高精度指紋センサー

実用性を高める地味ながらも嬉しい改善点として、指紋センサーのレイアウト変更が挙げられます。 前作のWIN 4では、指紋センサーはジョイスティックの左下に単体で配置され、電源ボタンは本体の上部に別々で設置されていました。 そのため、電源を入れてからわざわざセンサーに指を移動させてタッチしなければならず、二度手間になっていました。

WIN 5では、ついに電源ボタンと指紋センサーが完全に一体化されました。 本体手前の最適な位置に配置された電源ボタンをプッシュするだけで、システムの起動と同時に指紋認証によるサインインが一瞬で完了します。 この無駄のないシームレスな操作感は、毎日デバイスを起動して遊ぶユーザーにとって、非常に大きなストレスフリー要素となります。

デュアルモーターによる臨場感あふれる振動フィードバック

ゲームへの没入感を高めるために、ハプティクス(振動)機能も大幅に強化されています。 本体の内部には、左右それぞれに独立した強力なバイブレーションモーターが2基搭載されています。

ゲーム内で爆発が起きたり、キャラクターが衝撃を受けたりした際、手のひら全体にズシッと響く非常に力強いリアルな振動が伝わってきます。 単にブルブルと震えるだけでなく、ゲームの演出にしっかりと連動した豊かな表現力を持った振動フィードバックが、プレイの臨場感を何倍にも引き上げてくれます。

インターフェースと拡張性

180Wの専用超高速ACアダプターとUSB PD給電の互換性

GPD WIN 5の超絶パワーを支える給電システムは、ポータブルPCとしては過去に類を見ない超モンスター規格となっています。 パッケージに付属する専用のACアダプターは、なんと「180W」出力という、分厚いハイエンドゲーミングノートPCに付属するような超高出力スペックです。

この180Wアダプターを使用することで、Ryzen AI Max+ 395が持つ限界のポテンシャルを常に引き出しつつ、背面の80Wh大容量バッテリーをハイスピードで満充電することができます。 また、本体は業界標準の「USB PD(Power Delivery)」充電にもしっかりと対応しています。 外出先や旅行の際には、市販のコンパクトな100WクラスのPD充電器やモバイルバッテリーがあれば、十分に動作させたり充電したりすることが可能です。 自宅では180Wのフルパワーでデスクに鎮座させ、外にはスマートな充電器を持ち歩く、といった非常に柔軟な使い分けができます。

BIWIN製ミニSSDスロットによる爆速かつ安価な容量増設

本体の底部には、非常に夢のある新しい拡張スロットが備え付けられています。 大手メモリメーカーである「BIWIN」と共同開発した、独自の「ミニSSDスロット」です。 これはスマートフォンのSIMスロットのような極小のトレイ式ですが、中身はPCI Express 4.0×1接続に相当する超高速なSSD専用スロットです。

読み込み速度は実測で驚異の1700MB/sを超えており、一般的なmicroSDカード(最大約100MB/s)とは比較にならないほど爆速です。 ゲームのロード時間や起動時間は劇的に短縮され、内蔵ストレージと何ら変わらない快適さで大容量ゲームを遊ぶことができます。 しかも、メーカー発表の想定価格では1TBのミニSSDが約1万4千円前後となっており、現在高騰している1TBの高速microSDカードを購入するよりもはるかに安く、高速な追加ストレージを手に入れることができます。

安定性を重視したWi-Fi 6Eと充実の有線ポート

ネットワーク周りについては、最新の「Wi-Fi 7」ではなく、一世代前の「Wi-Fi 6E」規格が採用されています。 これを聞いて少しがっかりする方もいるかもしれませんが、これには開発チームの非常に合理的な意図があります。

本機に搭載されているネットワークカードは、業界で最も接続の安定性とドライバーの信頼性に定評があるIntel製の「AX210」です。 オンラインでの対戦ゲームや、大容量ゲームのダウンロードにおいて、回線の途切れや不安定さは致命的なストレスになります。 最新の不安定なWi-Fi 7チップを採用するよりも、極めて安定して実績のあるAX210を採用した点は、実用性を何よりも重視するゲーマーにとって非常に心強い選択と言えます。

性能ベンチマークとゲーム実測

総合性能を評価するPCMark 10と驚異の「8400超え」

マシンの総合的な処理能力を測定するPCMark 10のベンチマークにおいて、GPD WIN 5は驚くべき実力を発揮しました。 一般的に、このスコアが3,000点を超えていれば、普段使いやビジネス用途でのWebブラウジング、Office文書作成などは完全にサクサクとこなせます。 前作のWIN 4も約6,000点近い非常に優秀なスコアをマークしていましたが、WIN 5はそれをはるかに置き去りにする「8,400点超え」という前代未聞のスコアを叩き出しました。

この数値は、最新のライバル機である「MSI Claw 8 AI+」などの競合パフォーマンスモードを完全に凌駕し、一般的なハイエンドデスクトップPCと同等以上の実力があることを示しています。 ゲーム機として使うだけでなく、ドックに繋いで画像編集や4K動画のエンコード、複雑なプログラミング作業をこなすクリエイティブPCとしても、全くストレスなく一線級で活躍できるパワーが備わっています。

Cinebench R23が示すデスクトップ級のCPU処理能力

CPUの純粋な計算処理能力を測るCinebench R23のテスト結果は、まさに驚異的の一言に尽きます。 シングルコアのスコアは「1,994点」を記録し、惜しくも2,000点には届かなかったものの、まだ初期のBIOS(制御ソフト)段階であることを考えれば、今後の最適化でさらに伸びる余地を残しています。

そして、マルチコアのスコアはなんと「29,700点」という圧倒的な数値をマークしました。 前世代のRyzen 7 6800U(約10,000点前後)と比較すると、実に3倍近いCPU性能の向上を遂げています。 かつて多くのプロクリエイターが憧れた、32コアのモンスターCPU「Threadripper 2990WX」を、この小さなポータブル機が超えてしまったという事実には、ただただ圧倒されるばかりです。

3DMarkによる本格グラフィックス性能の可視化

本格的なグラフィックス性能を評価する3DMarkのベンチマークにおいても、GPD WIN 5は内蔵GPUの常識を完全に破壊しました。 従来のポータブルPCで主流だったRyzen 7 6800Uや8840Uを搭載したモデルとは、すでに勝負にすらなっていません。

描画スコアは前世代モデルと比べて約3.5倍から4倍近くにまで跳ね上がっています。 この驚異的な描画能力は、外付けのゲーミンググラフィックスカード「Radeon RX 7600M XT」を別途接続して動作させている状態とほぼ変わらないレベルです。 3DMarkの新世代レイトレーシングテスト「Port Royal」や「Speed Way」でも、これまで内蔵GPUではスライドショーのようになっていた画面が、しっかりと滑らかに動き描画される様子を確認することができました。

FFXIV: 黄金のレガシー ベンチマークでの快適度判定

国産の超大作オンラインRPG「ファイナルファンタジーXIV:黄金のレガシー」の公式ベンチマークソフトを動作させてみました。 グラフィックス設定を最も贅沢な「最高品質」、解像度をフルHD(1920×1080)に設定してテストを実行したところ、スコアは余裕で11,000点を超え、最高評価である「非常に快適」の判定を獲得しました。

前作のWIN 4では設定を落とさなければ重いエリアでカクつくことがありましたが、WIN 5であれば、大人数が同時にスキルを放つような最もエフェクトの激しいレイドボス戦であっても、完全にヌルヌルとした描画を維持したまま、大画面のフルハイビジョン画質で完全にストレスフリーで冒険を楽しむことができます。

サイバーパンク2077を最高画質で動かした結果

グラフィックス負荷が究極に重いことで知られるオープンワールド超大作「サイバーパンク2077」での動作検証は、このマシンの真の実力を最もよく物語っています。 FSR(超解像技術)を有効にし、なんと「レイトレーシング:ウルトラ」設定をオンにしてフルHD解像度でゲーム内のベンチマークを回したところ、平均「72.73 fps」という驚くべき数値を記録しました。

これまでのポータブルPCでは、レイトレーシングを切って低画質設定に落としても40fps前後を維持するのが精一杯だったこの超重量級タイトルが、画面の光と影がリアルに反射する美しいレイトレーシング表示のまま、60フレームを大幅に超えて超なめらかにヌルヌルと動き回るのです。 画質を「ウルトラ」設定にしても40fps前後で安定して動作するため、ゲームの世界の圧倒的な美しさを手のひらの上で一切の妥協なしに堪能することができます。

崩壊:スターレイルを高解像度で遊ぶ快適性

大人気のスペースファンタジーRPG「崩壊:スターレイル」を動作させてみました。 本機はフルHD解像度の画面ですが、ゲーム内の設定にある「レンダリング精度」を最高の「2.0倍」に引き上げてテストを行いました。 これは、画面内部で実質4Kクオリティの超高精細な描写を行い、それをフルHD画面に縮小して出力する、非常に贅沢な画質設定です。

一般的なポータブルPCでこれをやると即座に画面がカクカクになってしまいますが、GPD WIN 5は何の苦しげもなく、完全な「60フレーム固定」で滑らかにキャラクターが動き回りました。 3Dモデルの輪郭に発生するギザギザ(ジャギー)が完全に消え去り、まるでテレビアニメのハイクオリティな映像そのものを手元で直接操作しているかのような、息をのむ美しさを体験できます。

フォートナイトで120Hzディスプレイを限界まで引き出す

バトルロイヤルゲームの定番「フォートナイト」での検証では、GPD WIN 5の持つ高いディスプレイリフレッシュレートがその真価を遺憾なく発揮しました。 フルHD解像度の推奨設定でプレイしたところ、画面内のフレームレートカウンターはなんと「224 fps」という非常に高い数値を記録しました。

本機のネイティブディスプレイは120Hzですので、秒間120回という超滑らかな画面書き換えを限界まで使い切ることができます。 敵の素早い動きやカメラを激しく振り回した際にも、残像感が全くなく、吸い付くような正確なエイミングが可能です。 さらに、USB4ポートから外部の240Hz対応ゲーミングモニターに出力すれば、本物の競技用デスクトップPCと全く変わらない超本格的なeスポーツ環境を、この小さな本体1台で構築することができます。

Steam Deck OLEDとの徹底比較と選び方の基準

Steam Deck OLEDとスペックを数値で並べる詳細比較表

ここからは、世界的な大ベストセラーである「Steam Deck OLED」と、最新のモンスター機「GPD WIN 5」の細かな違いを、まずは分かりやすい比較表で確認してみましょう。

比較項目 GPD WIN 5 Steam Deck OLED
搭載OS Windows 11 Home SteamOS (Linuxベース)
画面サイズ / 種類 7.0インチ / 120Hz 可変VRR液晶 7.4インチ / 90Hz 有機EL (OLED)
画面解像度 1920 × 1080 (フルHD / 16:9) 1280 × 800 (16:10)
搭載CPU AMD Ryzen AI Max+ 395 (16C/32T) カスタムAPU「Sephiroth」 (4C/8T)
搭載GPU AMD Radeon 8060S (40CU) AMD RDNA 2 (8CU)
メモリ 最大128GB LPDDR5X-8000 16GB LPDDR5-6400
バッテリー容量 80Wh (着脱式ギミック採用) 50Wh (内蔵型)
本体の重量 バッテリー無: 590g / 装着時: 944g 約640g
外部接続・充電 USB4 ×1, 180W専用AC (100W PD対応) USB Type-C ×1 (45W PD対応)
想定価格帯 約220,000円 〜 322,000円前後 約85,000円 〜 110,000円前後

Steam Deck OLEDが誇るゲーム機としての圧倒的な使いやすさ

スペック表の数字だけを見ると、GPD WIN 5の圧倒的なパワーに目が眩んでしまいますが、実際に「ポータブルゲーム機としての使いやすさ」を比較すると、Steam Deck OLEDには非常に大きな強みがあります。 その最大の秘密は、Valve社が独自に開発した専用OS「SteamOS」の圧倒的な完成度にあります。

Windowsを搭載したPCでは、起動するたびにデスクトップ画面が表示され、小さなタッチパネルでマウスカーソルを操作したり、予期せぬWindowsのアップデートによって起動が遅れたりするイライラが発生しがちです。 それに対し、SteamOSを搭載したSteam Deck OLEDは、Nintendo SwitchやPlayStationなどの家庭用ゲーム機と全く同じ感覚で操作できます。 電源ボタンをカチッと1回押すだけで瞬時にゲームが中断(スリープ)し、次に押した時にはわずか1〜2秒でさっき遊んでいた画面からそのままゲームを再開できます。 この「カバンから取り出して3秒で遊び、着いたらすぐスリープして片付ける」という携帯ハードとして最も重要な軽快さにおいては、依然としてSteam Deck OLEDが世界トップの使いやすさを誇っています。

GPD WIN 5とSteam Deck OLEDのグラフィックス性能とフレームレートの差

しかし、描画の美しさやアクションの滑らかさという「グラフィックス性能」に焦点を当てると、その差はあまりにも残酷なほど開いています。 Steam Deck OLEDは非常に省電力で優れたバランスを持っていますが、解像度は1280×800ピクセルに抑えられており、最新の重いゲームを中画質・30〜40フレームで動作させるのが精一杯です。

それに対して、GPD WIN 5はフルHD(1920×1080)というはるかに高精細な画面で、かつレイトレーシングをオンにしたような最高峰の映像美を、余裕で60〜120フレームのなめらかさで描き出すことができます。 Steam Deck OLEDではカクついてしまったり、そもそも文字が潰れて読みにくかったりするような最新の美麗グラフィックタイトルも、GPD WIN 5であればまるで自宅の超高性能デスクトップPCで遊んでいるかのような、圧倒的な美しさと滑らかさで完璧にプレイすることが可能です。

Steam Deck OLEDのバッテリー寿命とGPD WIN 5の駆動時間の現実

外に持ち出して遊ぶモバイルデバイスにとって、バッテリーの持ち時間は極めて重要なポイントです。 Steam Deck OLEDはシステム全体の消費電力が最大でも15W程度に厳しく制限されているため、50Whのバッテリーでも、軽めの2Dゲームやインディーズゲームであれば5時間から最大12時間近く遊び続けることができます。

対するGPD WIN 5は、一般的な大画面ノートPCを凌駕する「80Wh」という超大容量バッテリーを搭載しているものの、CPUやGPUをフルパワーで動かすと最大70Wもの電力を豪快に消費してしまいます。 実際に3DMarkなどの超高負荷なテストを回し続けると、大容量のバッテリーがわずか1時間強で空っぽになってしまいました。 軽めのオフィスワークであれば10時間ほど持ちますが、重いゲームをフルパワーで外で遊ぶ場合は、手動でCPUの動作電力を低く制限する設定(TDP制限)を行うか、常にコンセントや大出力のモバイルバッテリーを確保しておく必要があります。

GPD WIN 5の購入価格とSteam Deck OLEDの圧倒的なコストパフォーマンス

もう一つ、購入時の最も大きなハードルとなるのが「価格」の差です。 Steam Deck OLEDは、世界中にハードウェアを普及させたいValve社の戦略的な価格設定により、1TBの最上位モデルでも約10万円という、性能に対して非常に手に入れやすい驚異的なコストパフォーマンスを実現しています。

それに対して、GPD WIN 5は最も安いモデルでも約22万円、メインスペックとなるメモリ32GB/2TB SSDの構成で約25万円、さらにメモリ64GB/4TB SSDの超ハイエンドモデルになると約32万円という、本気のゲーミングデスクトップPCが丸ごと1台組めてしまうほどのプレミアムなお値段になります。 しかし、この手のひらサイズの中に、数年前の数十万円のワークステーションを超えるCPU、独立GPUに匹敵するグラフィックス、そして超高速なクアッドチャネルメモリをこれでもかと詰め込んだロマンと唯一無二の性能価値を考えれば、この価格設定は決して「割高」ではなく、この唯一無二の価値に惚れ込んだ人にとっては、むしろ妥当な価格設定であるとも言えます。

Steam Deck OLEDの静音性とGPD WIN 5の強力な冷却ファンの音

静かな部屋や、夜寝る前のベッドの上でプレイする際に気になるのが、ファンの回る音(騒音)です。 Steam Deck OLEDは、消費電力と発熱が非常に少なく設計されているため、ファンが最大で回っていても「サーッ」という非常に静かな風切り音がする程度で、隣で家族が寝ていても全く迷惑になりません。

一方のGPD WIN 5は、最大70Wもの凄まじい熱を発するプロセッサを冷やすために、内部に頑丈なヒートシンクと強力なツインファンがギチギチに詰め込まれています。 重い3Dゲームを起動すると、CPUの温度は一気に80度から最大89度近くまで達し、それに伴ってツインファンが勢いよくフル回転を始めます。 ファンの音は、キーンという不快な高音ではありませんが、非常に勢いのある豪快な排気音が周囲にしっかりと響きます。 左右のグリップ部分は熱が一切伝わらないように完璧に設計されているため、手が熱くなる不快感はありませんが、静かな部屋や寝ている人の横でプレイする際は、ファンの回転数を下げる設定にするなどの配慮が必要です。

GPD WIN 5が向いている人とSteam Deck OLEDが向いている人の特徴

これら2つの素晴らしいデバイスを比較してきましたが、最終的にどちらを購入するべきかは、あなたのプレイスタイルや目的によって完全に決まります。

Steam Deck OLEDがぴったりな人

  • 難しいPCの設定をすることなく、家庭用ゲーム機のように手軽にSteamのゲームを楽しみたい人
  • 10万円以下の予算で、画面が美しく、バッテリーが長く持ち、全体のバランスが優れたハードが欲しい人
  • 毎日カバンに入れて持ち歩き、ちょっとしたスキマ時間にスリープから復帰させて手軽に遊びたい人
  • 2Dゲームやインディーズゲーム、あるいは軽めの3Dゲームをベッドの上などでリラックスして遊びたい人

GPD WIN 5がぴったりな人

  • 画質やフレームレートに一切の妥協をせず、最新の重いAAA大作ゲームを手元で最高設定でヌルヌル動かしたい人
  • ドックに接続してモニターやキーボードを繋ぎ、メインの高性能PCや動画編集などの作業用PCとしても本気で使い倒したい人
  • バッテリーを分離して机に置くといった、近未来的なギミックやハードウェアの新しいプレイスタイルにワクワクする人
  • ローカル環境で大容量メモリを活用してAI生成タスクを走らせたり、圧倒的な性能スペックに心躍る熱狂的なガジェットファン

まとめ

今回は、モバイル向けとして現在間違いなく世界最強の超モンスタープロセッサを搭載して登場した「GPD WIN 5」と、圧倒的な使いやすさと携帯の快適性を誇る「Steam Deck OLED」を徹底的にレビューし、比較いたしました。 GPD WIN 5は、物理キーボードを切り捨ててゲーム機としての美しさを研ぎ澄まし、着脱式バッテリーという驚きのギミックを引っ提げて現れた、まさにロマンの結晶のような「至高のウルトラモバイルPC」です。 一方で、Steam Deck OLEDは、操作の手軽さ、静音性、バッテリーの持ち、そしてお財布への優しさを極限まで高めた、誰にでも自信を持っておすすめできる「完璧な携帯ゲーム機」となっています。 あなた自身のライフスタイルや遊んでみたいゲーム、そして予算とじっくり相談しながら、ぜひこの素晴らしいポータブルゲーミングの世界へ一歩を踏み出してみてくださいね。 皆様の新しいゲームライフが、今よりもっと楽しく、輝かしいものになることを心から応援しております。